今シーズン最後のグループ観劇作品です。
超有名作品。
名前だけは知ってると言う方も多いと思います。
舞台は日本、長崎。
米国海兵のピンカートンと“結婚”した、蝶々さん(マダム・バタフライ)の悲恋物語...と言う、紹介がよくありますが、それだけではありません。
ピンカートンにとって、蝶々さんは、仲介者にお金を払って、旦那的に得た関係。でも本来なら、一生面倒みるのが旦那制度ですが、ピンカートンにとっては、その場のテンポラリーな結婚ごっこ。
でも蝶々さんは、この関係は本物の結婚で、一生続く、彼女はピンカートンの正式な妻、マダム・ピンカートンになったと思ってたんです。
ピンカートンが帰米してしまうと、健気に彼を信じて待つ。。。。
確かに悲恋。
でも彼が実はアメリカで結婚し、自分はテンポラリーでしかなかったと悟った彼女は、壮絶にもプライドを持って自分のもう一つの愛を守り、最後を迎えます。
はっきり言って、ピンカートンは、イケすかないやつです![😡](https://hostedimages-cdn.aweber-static.com/MTY0MzE0Mg==/original/2acac0c7f97b4280a373f82df768fafa.png)
前回のメールにも書きましたが、
舞台でのピンカートンは、シンガーの解釈によっては、浅はかな脳天気。
ばっかやろー!と叫んでやりたくなるんだけど、我慢(笑)
私もオペラを聴き始めた時は、この題材と、尽くす女性的な印象と、リリカル過ぎる音楽が女性のしおらしさを示唆してて、正直、苦手なオペラでした。
西洋男性の日本女性へのファンタジー?みたいな?
でも、『マダム・バタフライ』はプッチーニのどの作品よりも優れている作品と言われています。場を高める劇的な音楽つくりは、横に出る作曲家はいません。
で、やはり絶対皆さんとこのオペラを学び、一緒に観に行きたい、「気分が悪くなる題材」を皆さんと見直し、劇音楽、そして映画音楽の基礎ともなっているプッチーニの最高作品を堪能したいと常に思っていました。
プッチーニの有名作品は、ここ20年ぐらい、「誰も寝てはならぬ」のアリアのおかげで、トゥーランドットがダントツなようですね。
でも、『マダムバタフライ』こそが、究極のプッチーニのオペラであり、多くのソプラノが絶対に歌いたい役、としてあげているのが、蝶々さんです。
本作品のメットの演出は最近のモダン演出に比べると比較的オーソドックス。
でも、浄瑠璃を使ったり、漆のように黒い舞台で際立つ美しい動きがあったりと、美的センスを楽しませてくれます。
主役の蝶々さんに、オペラ界で歌唱力、演技力、そしてビジュアルも揃い、現在最も注目されているソプラノの一人、アスミック・グレゴリアン。
まさに”歌う女優”と言われる彼女。
アスミックは、今回が待望のアメリカデビューです。が、キャリアはベテラン。
先日マスタークラスで、「私たちは、体が楽器ですよね。テクニックのマスターが基本で、でも音色は常に微妙に異なるから。」-表現と感情と、勿論体調も影響します。
文字通り体を張っての”歌う女優”のアスミック、楽しみです。
因みに、彼女は、今年の5月後半、日本に初来日で、デビューします。
でもオペラでなく、コンサート。
オペラシンガーは、コンサートもよいけど、やっぱり歌う女優は、オペラの中で聴きたいかなー。
ピンカートンには米国出身だけど、ヨーロッパで人気で今シーズンメットデビューのイケメン、Tetelman。
噂では、性格イマイチの様です(笑)。役にぴったり??
詳細:
観劇日程:5月4日(土)夜8時
開演
参加費:$254 (含まれるもの)オーケストラプライム席+予習2回+感想会+資料等
予習クラス開催日:4月2週目以降で、ご参加の方と相談して日程を決めます。
お申込み締め切り:ASAP!
5月4日にご参加難しい方は、クラスのみ参加も可能です、ご連絡ください。
お申込みは、お名前、メルアド、携帯番号をご記入の上、
[email protected]
まで。